東福岡高校ラグビー部のチームビルディングとリーダーシップ
先日、業界の会合での講演で東福岡高校ラグビー部の藤田監督の講演の忘備録です。
私もスポーツは好きな方ですが、ルールがよくわからないなどあまり身近ではなかったのが、ワールドカップで一躍メジャーになったラグビーというスポーツ。
颯爽と登壇された藤田監督は、顔つきも精悍でイケメン、服の上からでもひと目見て鍛え抜かれていることがわかる体格です。そのキャラクターと爽やかさ、礼儀正しく元気にプレゼンに臨む姿に一気に引き込まれてしまいました。
東福岡高校は10年連続全国大会出場。そのうち6回優勝と、言わば「勝って当たり前」という全国屈指の常勝チームです。
藤田氏が監督に就任した際に、前任者から引き継いだミッションは「3年以内に優勝」すること。それができなかったら、自ら身を引けというものでした。
1~2年目は張り切って練習に勤しみ、一日4時間厳しい練習を生徒に強いてまさしく「鬼の軍曹」でした。それでもなかなか結果が出ない。
彼は自身の指導方法やリーダーシップに悩みます。
ある時、生徒が数人後ろの監督に気づかずに前を歩いていたとき、キャプテンがポツリと一言漏らしました。
「あ~練習行きたくねぇ~」
藤田監督は、この言葉を聞いて愕然とします。
全国屈指の強豪校ですから、生徒は全国から選りすぐられたラグビーエリートです。
入学前から厳しい練習を重ねてきているはず。
その選手たちのしかもキャプテンの言葉です。
このとき、藤田監督は練習をやり方を変革します。
1日4時間で7km走り、トップスピードはそのうち600mだった練習を
1日2時間で6km、トップスピードを1,000km
5分刻みで
メニューを組み立て、ミスしてもやり直させない。
個人のミスで全体の練習時間を滞らせない、試合にはやり直しがないという理由です。
自分のミスは、自主練習でカバーする。
生徒たちに緊張感と主体性が出てきました。
また、完璧を求めずに、多少拙くても早く行う。
孫子の「拙速は巧遅に勝る」です。
そして、「勝てる」という「成長思考」が何より大切。
数年前のアメリカで黒人学生が猛勉強を始め、学力が一気に上がった年があります。
それは、建国から人種差別が問題にされてきたアメリカで初めての出来事。
そう、バラク・オバマが選挙に勝ち大統領に就任した年です。
それまでの黒人は、努力しても出世できない。企業や国のリーダーにはなれない。
そういう「固定思考」が蔓延していました。
「固定思考」(観念)は人の成長を大きく阻むということですね。
これらの話を聞いていると、まさに「働き方改革」とはこういうことなんだと。
仕事の仕方や取り組み方、思考で成果や人の「成長スピードは大きく変わるという事例です。
大切なことは、「常に変化し続ける」
そう、ダーウィンの「進化論」です。
チームビルディングで大切なことは「自分が貢献できているという実感」
リーダーシップとは「行動を変えさせ、その行動を継続させること」
まぁ、まったくできていないことを実感させられた講演でした(汗)
そして、藤田監督が最も大切にしていることは、「整理整頓」「清掃」「身だしなみ」「挨拶」「躾」であると。
性格は顔に出る
生活は体型に出る
本音はしぐさに出る
感情は声に出る
清潔感は髪に出る
センスは服に出る
美意識は爪に出る
落着きは足に出る
知性は言葉に出る
という言葉で締めくくられました。
やはり基本は5Sなんですよね。
まず、我を振り返り、反省して、改善することです。
はい、自省して精進します!
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