ビジネスモデルは理念が創る
毎年5~6ヶ月の研修を受講していますが、今年は9月にビジネスSA研修を受講してきました。どういう研修かというと、過去にTTコースを受講した方を対象とした振り返りとこれから本格的に来る「厳しい時代」に向けてどのように立ち向かっていくべきかを学ぶ研修です。
そこで、久しぶりに過去に研修で机を共にした群馬のW社長とお会いしました。飄々として軽いんだけど、優しく芯のある同世代の社長です。
聞けば、10月に開催されるTTアワードでプレゼンするんで発表のシートをリデザインして欲しいとのこと。過去の当社のプレゼンシートのデザインを覚えてくれていたんですね。あまり時間はありませんでしたが、喜んでお引き受けさせて頂きました。
TTアワードとは、過去にTT研修を受講して、その後会社を変革し成長させた方の発表です。
W社長の会社は、発電所やITのメンテナンスを行っているインフラを支える企業です。
2011の東北大震災で大半の事業がストップし売上も利益も激減してしまいます。それからW社長はTTコースや業績アップ、経営理念など1年に4つも5つもの研修を掛け持ちして必死で学び続けます。
そして、環境整備や徳目朝礼、理念と経営勉強会などを地道に継続されます。
ほどなくして、電力会社から原発の再稼働に向けて仕事の依頼がありましたが、社員を安全かどうかわからない場所へ派遣することに彼は悩み続けます。
創業の精神に立ち戻り、創業者のお父様や社員の方々と向き合い、何度も何度もディスカッションした結果、彼は意思決定しました。
「原発の仕事を引き受けよう」言葉では簡単ですが、どれほど悩みぬいてトップとして結論を出したかは想像に難くありません。
理念塾に社員さんと3回受講した中で、使命を振り返りました。社員さんは会社の宝。そして、電力というインフラを支える仕事は国にとってなくてはならない
もの。であれば、「社員は国の宝」であると。
全員ではありませんでしたが、大半の社員の方が使命感を持って原発の再稼働に向けて廃炉作業に向かいます。
そのプレゼンを会場で見た際にはシート制作に関わらせてもらったこともあり、感情が昂ぶって涙が出てきました。そして、「ビジネスモデルは理念や使命が創るんだ」と感じたんです。「理念」と「ビジネスモデル」が一つにシンクロした瞬間です。
理念が大切だとは何度も聞かされてきましたしそう思ってはいましたが、それでも、「やっぱビジネスモデルやろ」と理念と別々に考えていました。
W社長のプレゼンを拝見して灌漑深いものがありました。私たちの仕事は、単にチラシやパンフレット、ウエブサイトなどのモノを売っているのではなく、「お客様の業績」や「採用支援」や「販路拡大」という「コト」を提供させて頂いているのだと。
単なる「モノ」はどこでもできるし、どこでもデキる。様々な印刷物やウエブ媒体は「お客様の成果」に結びつかなければ価値はありません。
そういう使命感を持って仕事に向かうことの大切さを改めて想いおこさせてくれたのでした。
W社長、本当にありがとうございました。
しかし、学ぶ中間は素晴らしい。
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