チラシはネットで効果倍増!

先日の読売新聞で「広告効果測定調査」なるものの結果が発表されていました。小売業では、新聞折り込みチラシとインターネット広告を併用した店舗で売り上げが3倍以上となったほか、チラシのみでも売り上げは2倍以上となった。一方、ネット広告のみの店舗では売り上げにほとんど変化がなかったとの報告です。

調査は、ホームセンター「カインズ」、スーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹」、通信販売業「万田発酵」の協力を得てタウマーケティングコンサルタンツなどと共同での実施です。

カインズで実施した調査では、同社で販売するフライパンについて、全国紙や地方紙に入れたチラシと、バナー、動画、リスティングの3種のネット広告を同時期に出し、売り上げ規模がほぼ同じ関東地方の8店舗を〈1〉ネット広告のみ〈2〉チラシのみ〈3〉ネットとチラシ〈4〉広告なし――に分け、広告を出した前後の売り上げを比較した。その結果、ネットとチラシを併用した場合が前週比3・5倍、チラシのみが2・3倍で伸びが大きかった。ネット広告のみの店舗での売り上げは前週比0・8倍だった。

同様の売りげ増の効果はクイーンズ伊勢丹の調査でも見られた。

万田発酵の調査では、チラシ、新聞、テレビ、ネットの4種類の広告の受付窓口を通じた売り上げデータを集計。チラシは投資効率が安定しているだけでなく、広告効果が長く続く特徴が明らかになった。具体的には、広告への接触から初購入までの期間を見ると、チラシの場合、「1か月以上たってから」が51%を占め、ネットの38%、テレビの27%を上回った。

分析を担当したタウマーケティングコンサルタンツの田中義啓氏は「新聞折り込みチラシは効率的な広告であり、ネット広告と併用することでさらに効果が高まる。活用法は再評価されてもいいのではないか」と話している。

新聞購読数が減少している中で、ネット広告が台頭しています。当社でもネット広告に取り組んでいますが、業種やエリアによってはネット広告単体での効果は思ったほど上がらなかった事例も少なくありません。

ネット広告も新聞折込やポスティングチラシとの併用で効果が上がるとの実証されました。

だって、あのユニクロが未だにほぼ毎週折込チラシを打っていることを考えると納得せざるを得ません。

但し、それにはエリアや業種業態、お客様のペルソナや行動習慣などを分析して行わなければ、ムダな経費ともなりえます。

チラシ広告はネットを併用することで、「費用対効果」を数値化できます。広告費用はクライアントにとって大切な資産。これからも、できるだけムダ排除して、「売れる」広告を追及していきます。

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