チキン南蛮
「チキン南蛮」って一般的な定食屋さんではほぼレギュラーの地位を確保している人気メニュー。
特に宮崎では県民のソウルフードとして長年確固たるポジションに君臨し続けています。
経営研究会4月例会では、このチキン南蛮なる人気メニューの生みの親、株式会社おぐらの甲斐社長をお招きし、創業から現在にいたるまでの道程を赤裸々に語って頂きました。
幾多の苦難を乗り越え、やっと安定した業績を継続して出せるようになったとき、食中毒を起こしてしまいます。もう、晴天の霹靂。
食中毒を起こしてしまうと、飲食店経営者には目の前に倒産の二文字が迫ってくるはず。それからは、休日の度に連絡のあったお客様のご自宅を、北は北九州から南は鹿児島まで半年以上をかけて一軒一軒謝罪に伺ったそうです。
厳しいお叱りも受けたが、逆に励まされることの方が多かった。それが涙が出るほど嬉しかったと、しみじみと語られました。
この事件をきっかけにして、「理念経営」を行われます。商品、接客等のビジネススキームは勿論、目先の利益を考えずにすべてを顧客ベネフィットを考える。理念やマネジメントの勉強会も継続的に行い、次第に社風とともに業績も回復されます。
只でさえ労働条件が厳しい飲食業で、研修派遣や社内勉強会、委員会活動を行う事は経営者も社員さんもかなり大変なはず。「もう、信じてやるしかなかった・・・」
今では宮崎県民のソウルフードとなり、テレビの取材も後を絶たない人気店となりました。
過疎化が進む宮崎県で、既存の4店舗が客数、売上、利益を毎年伸ばし続けるのは驚異的です。
「お客様に喜びと感動を提供すること」「社員の物心両面の幸福を実現」「会社の成長と発展 健全経営」など、理念はあっても単なる標語化している企業が殆どでしょう。
甲斐社長は言われます。
「経営理念を戦略にしなければならない」「ほとんどの企業が利益をもらうことが先になっている」 「今、業績に困っている会社は、創業の精神が失われている」・・・と。
やはり、信じて行動し続けられ、結果を出されている経営者の言葉は深く重いですね。
実は昨年、おぐらの社員さんと半年間研修でご一緒しました。「なぜ経営者でもないのに、こんなにモチベーションが高いんだろう?」「調理師が業績アップやマネジメントを学びにくる会社ってどうなんだろう?」という謎が解けました。
チキン南蛮は全国区になりましたが、他社が真似できない競争優位性を持たれています。
やはり、一貫して信じて行動し続けることでしか、答えは見つからないのでしょう。









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