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筑後中小企業経営者協会 3月例会は、個人的にもファンである藤原正彦氏の講演会。

この類の書籍では珍しくベストセラーになった「国家の品格」の著者であり、御茶の水大学名誉教授でもあります。初めて本を手に取った際は歴史が専門だと思っていましたが、日本でも有数の優秀な数学者なんだとか。

結構な数の著書を愛読していたので講演内容はほぼ想像どおりでしたが、思想や歴史観だけでなく、経営者としても学ぶべきことが多いと感じます。

「戦前の日本の強みは技術力と家族経営である」
「企業は株主のものではなく、経営者と社員のものである」
「規則は弱者を守るためにある」

などなど、重みのある言葉を軽快に話される氏の講演は共感するところが多いですね。

国柄で大切なことは幼少の頃より英語学習を取り入れることではなく、国語が最も大切。確かに、あと10年もすればグーグル翻訳とスマホがあれば世界中旅行しても不自由のない時代が来るでしょう。
 
先進国の中では毎年学生の学力が落ちている日本ですが、江戸時代にはイギリスでも20~25% 朝鮮では2~3%だった識字率(読み書き)は日本では50%を優に超えていたとか。

「英語なんか勉強する時間があったらしっかり国語を学び、本を読んで涙を流して感受性を磨き、芸術と自然に触れて野山を駆け回ってケガすることも大事。友達と喧嘩もして、人としての痛みがわかってこそ人間性が育まれる。」全く同感です。

以下、忘備録として記載します。

・数学を学び論理的思考を鍛える
・日本の判断基準は法律ではなく、ご先祖様やお天道様に顔向けできるかなどの道徳心
・イギリスの新聞記者 エドウィン・アーノルド
 日本の景色、美意識、道徳心、礼節、美的感受性は世界でも稀である
・日本の四季、植物の種類の豊富さは氷河期がなかったため、種が保たれた

世界でも類まれなモラルで成り立っていた日本も、いつの頃からかすっかり欧米化して法治国家になりました。講演を聴いて、本物の自由とは自律であると実感します。
 

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本年度の社内ライティング講座は、元新聞記者で、現在は地元福岡でフリーライターとしてご活躍の井上みゆきさんにお願いしています。

井上さんとは数年前にフォトグラファーの友人を介して知り合い、弊社で行う書籍やフリーペーパーのライティング監修をお願いしている経緯でご快諾頂きました。

講座ですから、講義というよりは座談会形式で参加者も楽しく受講してくれたようです。

新人記者の頃、当時のデスクから15文字の記事を何度も何度も書き換えさせられ、「いつか殺してやる」と涙を流しながら執筆にあたったなど、経験談を交えてライティングの深さ、面白さ、怖さを語られます。表情温かくも凛としたその表情から、修羅場を乗り越えてきたからこその迫力が感じられます。

歯に衣着せぬ物言いで、口は悪いが情に厚く心意気で仕事される濃いキャラクターの井上さん。参加者全員が、その人柄に魅了されました。

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こういう本物の職人さんが減ってきましたね。単なる知識やテクニックだけに留まらず、仕事人としてのプライドや矜持を理解して、後進に語り継いでいく貴重な機会にしたいと思います。

井上さん、お忙しい中本当にありがとうございました!

一応、忘備録として私のメモを残しておこうと思います。

■原稿を書くときに一番大切なこと

・取材が一番大切(取材ノートをしっかりとる)

・ターゲットがどこにあるのか(年齢・性別・趣味趣向)

・短い原稿ほど難しい

・伝えたいことを最初に書く

10取材したら、7つ捨てて3つ書く

・取材の際の体温が残っているその日のうちに書く

・書いた原稿は必ずプリントアウトして再確認する

・原稿に上手い下手はあるが、良い悪いはない

 

■取材がすべて

・相手がどんな地位であろうと気合を入れてビビらずに向かう

・聞きたい内容のレジュメを事前に提出する

・義務教育を終えた人がわかる言葉で聞く

・レコーダーなど機械に頼らず真剣勝負で集中して行う

・大切な時間になるよう緊張感をもって挑む

・読む人に合わせて聞く内容を準備する

 

■ライティングの基本的なルール

・定休日/ 日曜(日曜日の日は不要)

・定休/ 日曜日

・社員数 / 40(社員数とある場合は人を入れると人がダブる)

・社員 / 40

*同じ言葉をダブって使わない→異なる表現を使う

*形容詞はなるべく使わない→ライティングは個人的な感想は入れない

・美しい、おいしいなど簡単な形容詞は使わず、取材者が感じたことを自分の言葉で伝える

・おいしい→クセになる、幸せになる