「バカな」と「なるほど」

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「バカな」と「なるほど」 PHP研究所 著者:吉原英樹氏

成功している企業について調べてみると、戦略、組織、人事、工場マネジメント、マーケティングなど経営の仕方が、「そんなバカな」と思わず言いたくなるような一見したところ非常識と思えることも少なくない。しかし、経営者や実務の担当者から説明を受けると、理屈が通っており、「なるほど」と納得できることも多いようです。

このように、著者の吉原氏は「バカな」と「なるほど」の二つの特徴を同時に持つことが、経営では必要なことではないかと考え、いくつもの企業を取材したものをまとめたらしい。

内容は割愛しますが、一つの企業や業界で長く仕事をしていると、「常識」というものは、その企業や業界の常識であって、世間一般の立場の常識をかけ離れている場合も少なくない。

最近、よく「プロダクトアウト」から「マーケットイン」という言葉が使われるようになりましたが、簡単に言えば作り手や売り手からの目線を顧客目線や消費者目線にならなければ、成長はおろか維持さえ困難という時代ってことですよね。

現在は大成功をおさめた事業が、過去に役員会で社長以外猛反対されたものも少なくないそうです。

というのも、人は自分の常識外のものには不安や恐怖を感じるから。また、全員が賛成するような新しい事業は既に他社や大手企業が身を乗り出している場合も多い。

一見突飛なようでも、詳しく聞いてみると案外納得できるものも多くあります。

事業ドメインなるものも、本業から大きく外れないという概念がありました。けれど、フジフィルムが化粧品を商品化したり、JT(元タバコ産業)が飲料や食品の分野へ進出したりと、もう聖域など存在しないくらいの勢いで多角化が進んでいます。但し、その企業の持つ何らかの強みや経営資源を利用していることは共通しているようです。

例えば、フジフィルムは液晶用のフィルムや写真フィルムから派生した技術を化粧品事業の応用したり、技術やノウハウはなくとも、販路を上手く活用したりと、何かの経営資源を上手く活用していることが共通しているようです。

但し、我々中小企業では本業が黒字ということが前提ですが。

この本は、20年以上前に書かれ、鳴かず飛ばずで廃刊だったものが最近復刊され、昨年あたりからじわじわと話題になっているようです。

やはり、時流が激変している現代の世相を表していますね。

羊羹で有名な老舗和菓子の銀座とらやさんは、古くから言い伝えられた一つのことだけを守り続けているそうです。それは、「時代に合わせて変わり続ける」というもの。

あくまで、目線はマーケットインです。

しかし、これが一番難しいのですが・・・。

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