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マスコミの取材や自主制作の映画化によって大反響でかなり有名だったそうですが、僕は本屋でたまたま見かけて手に取って初めて知りました。

しばらく会社の本棚に並べていたのですが、休日にカフェで読み始めたら止まらなくなって最後まで読み切ってしまいました。もう、頭をガツンと殴られましたよ。そして、時には目頭が熱くなることもしばしば・・・。

赤字続きで閉鎖寸前の崖っぷちに立たされたJR系列ホテルアソシア名古屋ターミナルが奇跡的に蘇った感動の実話で、常識外れの経営哲学を愚直に実行し、「日本でいちばん心温まるホテル」をつくった元国鉄職員のGM(ゼネラルマネージャー)柴田さんと従業員の物語です。

柴田さんがJRから派遣された際は設備も老朽化し、従業員は負け癖がついて自信を失い、部門間や労使間の溝が大きく、近隣に大手の大型ホテルが建設中という八方ふさがりの状況。

経営母体のJRからはリストラを言い渡され、柴田さんの最初の仕事はこのリストラでした。

この状況からどうやって奇跡的に蘇ったか。

■当たり前を見直す
(ものごとがうまくいっていないのは「おかしな常識」があるからだ)

■言葉で人を動かさない
(人は言葉で動くのではなく、その人の態度で動く)

■仕事と思うな、私事にしろ
(ホテルアソシアの従業員は、なぜ仕事と仲間が好きと言い切るのか)
 
■ホテルマンをつくるのではない、人間をつくる
(ホテルが乗り越えた課題から学べる大切なこと)

僕は、このホテルに社員旅行で泊まりたいと真剣に思いましたが、残念ながら名古屋駅周辺の再開発で閉鎖されてしまったようです。しかし、このホテルで働いた従業員の方々にはホテルアソシアスピリットがDNAに刻まれていると思います。そのスピリッツは必ずその後の人生に大きな影響を与えていることでしょう。

我が社でも、毎朝の朝礼で「経営理念」や「社員の皆さんへの11のお願い」の唱和をしてくれています。僕を含めて単なる標語になっていないか?真剣に実現させたい、必ず実現する!と思っているかと問われたら、自信がありません。それは、僕の率先垂範力が弱いからでしょう。

人は言葉で動くのではなく、その人の態度で動く

正にその通りです。

再度、思い起こさなくてはなりません。

やはり実行力です。
 

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4月入社の新卒社員を対象に、先輩社員Tさんが社内OJTの一環で定期的にマナー研修を行ってくれています。その内容がとても素晴らしいく、新入社員だけで学ぶのはもったいない。だいいち、私を含めて先輩社員の大半がすべてのビジネスマナーを理解しているわけではありません。

一番効果が高い学習は「人に教えること」と言いますから、月に1回社内研修で学んだ内容を新人が講師になって先輩社員へマナー研修を行ってもらっています。

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今回も前日遅くまで研修の打ち合わせをやっていました。

研修講師を行うことで意識せずとも、協働の自発性、共通の目的、コミュニケーションを学び、研修内容は毎回スパイラルアップしています。

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僕からのコメントは、良かった点に4人にそれぞれ役割分担とリレーションシップが感じられたこと。図や小道具を準備して「相手の理解を深めよう」という意図が見えたこと。

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改善点とアドバイスには、初めに答案を書いてもらい、正誤の確認ができた方が記憶に残り理解が深まりやすいのではないか?打ち合わせ等の時間管理がちゃんとできていなかったので、次回からは毎月交代でリーダーを決めて準備を行うことを伝えしました。

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学びを実践することで、彼、彼女等は振り返りと深堀になるし、先輩社員は社長や役員から言われるよりも素直に受け入れてくれることでしょう(笑)。

ゆとり世代と言われて久しいのですが、僕は彼等に大きな期待を寄せています。確かに生きてきた時代が違うのですがら、我々世代の経験や考え方を押し付けるつもりもありません。

大切なことは社会や人の役に立つことが人間の最大の喜びであるという健全な価値観を持つことだと考えています。そういうマインドの面では、我々世代よりずっと20代の彼等の方が優れているでしょう。その価値観を具現化する実行力と失敗しても諦めないパワーが備われば最強です。社会では実行力のある人にはかないませんから。