02

「ジャイキリ」って漫画をご存じだろうか?

正確には、「ジャイアントキリング」というプロサッカーチームづくりの変遷をモチーフにした漫画をケーススタディにした、ビジネスにもスポーツにも活かせる組織論。

カリスマ的リーダーも、エース社員も不要!のべ3万社の経営をサポートしてきた「チームづくり」のプロが語る、史上最高の成果を生み出す「成長法則」らしい。

本の正確な題名は ”今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則 『ジャイアントキリング』の流儀というちょっと、いや、かなり長い題名の本。

ここで言うチームの成長法則は、「70点のグループ」が、「赤点」を経て、「120点以上のチームに変身する」というもの。

なぜ、普通の会社が120%にならないのか、「ジャイキリ」のようなドラマが起こらないのか?
それは、殆どの企業が、「チームではなく、グループに過ぎないから」だと言われています。

では、チームとグループはどう違うんでしょう?

チームプレーとは言うが、グループプレーとは言いません。グループ会社とは言うが、チーム会社とは言いません。・・・んん~難しいですね。

ここで言うチームをジグソーパズルに例えると、グループはジグソーパズルのピースがいくつかのパートごとに並べられた状態。チームとは、そのピースが組み合わさって完成した状態と聞くとイメージしやすいでしょうか。

チームの成長法則には、「4つのステージ」があり、①形成期というステージ、この段階をフォーミングと呼びます。この段階では70点が限界です。

フォーミングとは、自分の守備範囲はしっかり守るが、そこから出ようとしない保守的な状態。好景気や業界が成長期、安定期の間は、それでも成長したり維持もできますが、不況や業界自体が下降期に入れば、自社の業績も下降線をたどります。

どんな組織でも、3人以上いればリーダーが生まれます。リーダーが生まれることで統率化は進みますが、リーダーへの依存化も進む。そして、リーダー以外は「他人事」となったり、リーダーの強い責任感が逆効果になったりします。

そして、②混乱期は、ストーミングと呼びます。ストーミングは混乱期ですから、一定期間組織は低迷します。この期間が長く続けば、組織崩壊もありうる。

この状態は意見をぶつけ合ったり、自己主張してお互い譲らなかったりと、コミュニケーション量が増えることで混乱はしますが、ストーミングに入ったことで、「他人事」から「自分ごと化」が進みます。

このストーミング状態を乗り越えなければ、グループからチームへと進化することも、今以上に成果を出せる組織にもなりません。

しかし、保守的な組織はこの状態に入ると、皆が不安になり、元の「他人事」のグループに戻っていまうケースも多いと聞きます。そして、次のステップの③規範期、ノーミングや④変態期と言われるトランスフォーミングへとは進化できない。

トランスフォーミング状態を迎えて、組織は単なる「グループ」から「チーム」となり、120%以上のチームになります。

組織論やチームづくりを考えるときによく使われるワードが「モチベーション」です。
では、モチベーションとは一体何なのでしょう?

モチベーションが普通の状態を「1.0」として、ちょっと頑張っているとか、ポジティブという状態を「1.1」とすると、その逆を「0.9」として考えてみます。

5人いれば、1.0+1.0+1.0+1.0+1.0=5.0と考えられますが、モチベーションは足し算ではなく、掛け算。

0.9と1.1とは、たった0.2の差ですが、たった5人の組織でも

0.9×0.9×0.9×0.9×0.9=0.59
1.1×1.1×1.1×1.1×1.1=1.61

となり、モチベーションの差は2.7倍。

現実に、最高収益を出した会社が2年後に倒産なんて話も頷けます。勿論、モチベーションだけが企業や組織の指標ではないにしろ、組織である以上は成長に大きく影響を与えることに異を唱える人はいないでしょう。

っと、長くなってしまいますので、続きは次回。

imagesKP9OVD1M