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25日は筑後広域経営研究会の月刊誌「理念と経営」勉強会へ参加。

個人的に読みたい本が山積しているので、「理念と経営」の月刊誌は読み込むまでには至っていないのですが、こうやって勉強会を開催し発表する場があると、読書の優先順位が上がってきます。

今回は9名での勉強会でしたが、これくらいの参加者数だと、人の意見や考え方にじっくり耳を傾けられます。皆さん経営者ですから、かなり前のめり、前向きな意見が多く気づきや学びになりますね。

人前で自分の意見や感想を発表することって、慣れていないとハードルが高いように思います。しかし、そこは海千山千の経営者。とにかく皆よく喋る。もう、喋りたくって仕方がないって感じ(笑)。それだけ経営者は伝えたいことが多く、思いが深い。アウトプットする機会が多く、トレーニングを積んでいることも影響があるでしょう。

個人差はありますが、経営者はとにかくよく話す人が多い。創業者の方は特に思いが強いのでしょう、一言の投げかけで1~2時間喋り続ける方も珍しくありません。

実は私、今でもコミュニケーションは決して得意ではありません。経営者になって、伝えたいことが自分が思っているほど相手に伝わっていないことにもどかしさも感じています。

社会人になって、営業という仕事を通して「伝える」というコミュニケーションの大切さに気づき、「聞く」スキルによって引き出される内容が全く違ってくることを改めて痛感しました。

学生時代はクリエイターを目指し、世の中で一番偉いのは「ものづくり」をする人だと思っていましたから、経営なんて興味もなく、営業はこの世で一番やりたくない職種でした。赤面症で人前で話すことが苦手ということも関係していたかもしれません。合コンでは結構喋っていましたが・・・(笑)。

そんな内気(?)な僕でも、アウトプットの場が増えれば自然と苦手意識もなくなってきます。そして経営者ともなれば社員さんに伝えたいことが山ほど出てきます。それを「これでもか」とたくさん伝えようとすればするほど、内容は薄く陳腐化してしまう。難しいものです。

経営者は、社員から「社長、また同じこと言ってるよ」と思われて一人前と聞いたことがあります。それだけ、伝える側と伝えられる側では意識や感覚が違うんですよね。そして、「聞き上手」がコミュニケーションの達人であることは、皆さんも感じてあるでしょう。

今回の勉強会でも少し喋り過ぎました。もっと「聞く」力を養わなければなりません。いくら良いことを言っていても、その良いことを受け止めてくれるだけの器が相手になければ、言葉が溢れて流れるだけ。その器を作るには、相手の言葉をしっかり受け止め、「聞く」ことでコミュニケーションを図ることでしょう。相互理解とはそうやって築いていくものなんでしょうね。但し、経営者仲間でのディスカッションは、皆さん人の話をよく聞いてくれます。それは、「吸収したい」という意識と仲間に対する敬意からだと感じます。

人間は「自分が発する言葉」に一番影響を受けると言われています。いつもプラスの言葉を使い、相手の言葉を受け入れる人がコミュニケーションの達人なのでしょう。いや、人生の達人かもしれませんね。

主催者の高井社長、会場を提供して頂いた今泉社長ありがとうございました。そして一緒に参加された皆さんにもたくさんの刺激と学びを頂きました。ありがとうございました!

先週末は社員と一緒に食事へ行ってきました。若い男性3人ですから、当然のごとく焼肉。しかも「食べ放題」。僕も焼肉は食べますが、「食べ放題」はおそらく15年以上ぶり。

ここ数年は「ロース」や「カルビ」よりも脂身が少ない「赤身」を好んで食べるような年頃になってきました。寂しいことに量も以前の半分くらい。ですから、「食べ放題」は食い負けするわけです。お酒も飲みませんから、せいぜい客単価2,000円~2,500円。あまりいい客ではありませんね。

今回は以前から噂を聞いていた「焼肉きんぐ」に初めて行ってみました。さすがに人気店だけあり、夕方17時半くらいから待ちの状態。黒と木のベージュ色を基調とした内装は落着きと躍動感が同居しています。大手チェーンはこういう店づくりが上手いですね。

店内は若者や若い家族連れで一杯。20~30分ほど待って、笑顔でよく教育された若い学生アルバイトに案内されます。メニューは100分の食べ放題で2,480円、2,980円、3,480円の3段階と決して安くはありません。フリードリンクも別料金ですから、ウチの夫婦や家族だけだとかなり頑張っても元はとれないでしょう。

タッチパネルで注文すると、すぐさまテーブルに配膳されます。調理が必要ないと言えども、腹を空かせた肉食の若者に、このスピード感は魅力ですね。ロースやカルビ、ミノやホルモンといった定番の他にも、肉厚ステーキやハラミ、タンをそれぞれ塩やタレが選べるなどバラエティも豊富。

スープやサラダ、デザートなどのサイドメニューも充実していて、20代~30代にはかなり支持されていると思います。おそらく肉の質は・・・なのでしょうが、柔らかく臭みもありません。

回転すしの「スシロー」などもそうですが、「しくみ」の勝利だと思います。本当によく考えられています。僕の浅い知識で分析すると、会社帰りや家族など4~6人程度の若い少人数の団体をターゲットとして、アルバイトの接客も「笑顔」と「挨拶」、「言葉づかい」や「サービス」がちゃんとしていてカンジがイイ。少しカジュアルだけど、砕けすぎてないし。

ターゲットを明確にして、その層の顧客の趣向をよく知っているなぁ・・・と感心した次第です。「焼肉の食べ放題に来る客とはどんな客か」、「来てほしい客はどんな客か」ということを相当シミュレーションされたのではないかと思います。

捨てているものもあります。まず、食べ放題に特化しているので、僕のような50歳以上は厳しいでしょう。巷には1,500円~2,000円の焼肉バイキングや客単価5,000円以上の高級焼肉店もありますが、ちゃんと差別化できていると思います。このあたりの客層も捨てているわけです。

客単価は3,500~5,000円ですから、肉をたらふく食べて飲んでという飲み会感覚と位置付ければ高くはないが、「会社帰りにちょっと食事して・・」というシチュエーションには少し高いと感じるかもしれません。

休日や会社帰りの息抜きを仲間や友人と一緒に過ごすため、3,500円程度で楽しくがっつり食べて飲む。二次会へは行かずにスタバでまったり過ごして満足できれば、決して高くはないでしょう。現代の若者はお金の使い方が上手です。

狙った客層の顧客満足度を高め、企業としての収益を上手くバランスさせているのでしょうね。こういう飲食店が最近はかなり増えてきたように思います。

やはり流行るお店にはちゃんと「理由」がありますね。逆に美味しくない店は問題外としても、美味しいのに「流行っていない店」にも理由があります。お客様は正直です。

マーケティングの基本と言われる、Product Place Price Promotionの4Pがキッチリとターゲットを向いていました。メニュー、しくみ、店づくり、接客に「一貫性」と「具体性」を感じました。

流行っているお店で、「なぜ流行っているのか」を考えるって面白いですね。客層の紐付やライフスタイルのセグメントなどを連想することも興味深い。但し、チェーン店って流行り廃りのサイクルが短いのも事実。

常にクオリティを高めていかなければ、お客様はより魅力的な新しいビジネスモデルのお店に移っていくでしょう。流通小売ではセブンやイオンも相当頑張っていると思います。我々中小企業はこれらの進化している大手企業を意識しながらも、アプローチの手段を変えていかなければ寡占化に呑み込まれてしまうと思います。

時流を見据えたビジネスモデルは、時代を乗り越えていく上でなくてはならないツールです。けれど、あまり愛想はなくても、融通がきかなくても、僕は古くから「より本物」を提供してきた地元の頑張っているお店を応援したい。なぜなら、それらのお店には地域と共に育ち、地域と共に過ごした歴史と「人の生身の温かさ」があるからです。こういうことを言い出し始めたのも、「年をとった」というちゃんとした理由があります(笑)。

しかし、社外のことはよく見えるけど、社内って案外見えないんですよね・・・(苦笑)。

ここが一番の僕の課題かもしれません。

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